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施術機器の選び方

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開業に際して、施術機器を選ぶ時に考えるべきポイント

開業にあたって、どのような施術機器を導入しようかというのは悩みの種となるでしょう。良さそうな機械は数あれど、予算には限りがありやみくもに導入するのはおすすめできません。

そこで、自院のコンセプトにあったものを選ぶこと、また、ベッド数やスペースなども踏まえて本当に必要なものを見極めることがポイントです。

医療機器導入のメリット

医療機器を導入するメリットは大きく分けて2つあります。1つ目は、健康保険を扱うにあたって、電療や罨法が算定できること。2つ目は、施術効果の高さが売りの医療機器を導入することで、他院との差別化が図れることでしょう。また、機器を待ち時間に使用してもらうことで、患者満足度も高まります。

主な医療機器

主な医療機器は以下の通りです。

電気治療機器には、干渉波や低周波を用いたものや超音波を利用したものがあります。前者は、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。後者では、手技と比較して患部のより深部へアプローチできるのがメリットでしょう。

罨法(湿性温熱療法機器)には、ホットパックやマイクロ波、遠赤外線といったものがあり、血液の循環を促進し、筋肉の緊張を和らげる効能や自然治癒力アップが期待できるとされています。

リラクゼーション機器としては、ウォーターベッド、ローラーベッド、メドマーなどが代表的です。手技の時間短縮の一手を担ってくれたり、施術効果を高める手助けとして活用できたりするでしょう。

中古機器のメリット・デメリット

新品の医療機器を購入するのは高いため、中古機器を選択する方もおられるでしょう。

中古機器を選ぶ決め手となりがちなメリットは、その価格の安さ。人気のロングセラー機器をリーズナブルな価格で手に入れたり、新品一台分の価格で複数台の医療機器を入手したりすることもできます。また、他院で使用したことのある機器であれば、導入後もスムーズに利用できるでしょう。

一方、デメリットとしては整備に費用がかかる点です。メーカーの整備補償がついていると、価格も相応となることも知っておきましょう。逆に、メーカー補償がないものは、故障時や医療事故発生時の対応を確認した上で入手する必要があります。また、必ずしも探している医療機器が中古でタイミングよく出回っているとは限りません。こまめに探しておく必要があるでしょう。

リースのメリット・デメリット

リースで医療機器を導入するメリットとしては、初期費用が抑えられる点と機器の陳腐化を避けられるため、常に新たなモデルの機器を導入できる点があげられます。経理上も全額経費処理にできるので、減価償却や資産計上といった手間が不要になります。

デメリットとしては、リース期間中は中途解約できない点でしょう。また、支払額には金利が含まれているため、リース期間が長くなると、購入するよりも多くの費用を支払う可能性もあります。さらに、リースにあたって、与信審査があるため審査書類の作成に手間を取られるのもデメリットといえるでしょう。

ローンのメリット・デメリット

医療機器を一括払いで購入するのはハードルが高いこともあります。そんな時にローンを利用すると、分割払いで費用負担を抑えながら購入できます。完済後には自由に売却できる点もメリットでしょう。

ただし、金利が発生するため一括購入よりも総費用は高くなります。また、税務上、減価償却処理をする必要があり、完済するまでは所有権が保留される点はデメリットといえるでしょう。

購入のメリット・デメリット

医療機器を購入するメリットには、リースやローンと比較して支払合計額が抑えられる点と、自由に売却できる点があげられます。その一方で、初期費用がかさみ、購入後に減価償却をし、経費計上する手間が発生するデメリットがあります。

そのほか、必要な備品とは

医療機器以外にも、施術ベッドやさまざまな備品が必要です。

特に、施術ベッドは患者さんの心地よさと施術者の身体への負担を考えて、大きさや幅、マットレスの硬さなどを選ぶ必要があるでしょう。納品までに時間がかかることもあるため、早めの注文がおすすめです。

また、タオルや患者さん用の着替え、使い捨てのフェイスペーパー、消毒用アルコール、診察券、カルテなど、日々使用するものはもちろん、必要に応じてテーピングやお灸、針といった施術補助具、日々使用する文房具なども必要となります。何が必要か事前にリストアップしておくと漏れがないでしょう。

まとめ

接骨院を開業するにあたって用意すべき施術機器は、接骨院のコンセプトやメニュー、設計に応じて必要な物を精査することが大切です。また、一括購入するのかローンで購入するのか、お得な中古医療機器を探すのか、リース契約を結ぶのか、それぞれにメリットとデメリットがあります。施術機器の補償やサポート体制なども含めて検討していくといいでしょう。

医療機器の種類

接骨院で使用する医療機器には、低周波~高周波治療器をはじめ、さまざまなものがあります。それぞれの医療機器の特徴を把握して、優先度の高いものから導入を検討しましょう。

治療器

理療法機器の代表的なものは、低周波治療器、中周波治療器、高周波治療器、微弱電流治療器、超音波治療器、赤外線治療器などがあります。代表的な機器をまとめました。

低周波

1Hz~999Hzの周波数。適応部位は、手・腕・脚等。一般的には、皮膚表面から浅い部分の痛みや慢性的な痛みに使用します。

中周波

1000Hz~9999Hzの周波数です。筋肉を電気の刺激で動かすことで筋肉をほぐしていくため、肩や腰、背中、膝、脚など、中層部の深さに対する疼痛除去に使われます。

高周波

10000Hz~の高周波を使用する機器です。低周波では届きにくい筋肉の奥深い部分へ作用します。坐骨神経痛などの深層部・筋組織にアプローチする際に活躍する機器です。

微弱電流

痛みを伴う破壊された組織を修復することを目的に使用されます。急性スポーツ外傷や筋肉疲労など、短時間で対処したいときに使用される機器です。

超音波

超音波は短時間でターゲットポイントに熱エネルギーを伝達できます。機種の周波数で狙う箇所の深さが異なります。

赤外線

皮膚の表層部で熱が発生する近赤外線と皮膚の深層部に熱を届けられる遠赤外線の2種類があります。家庭用治療器として活用されている機器も少なくありません。

機器の目的

超音波治療器や電気治療器は鎮痛、微弱電流治療器や超音波治療器は組織再生、中周波の電気治療器や超音波治療器は機能改善など、機器によって適した使用目的は異なります。接骨院で使用する機器は、治療のパフォーマンスを向上し、患者のニーズに応えられるように幅広い施術の提供をサポートしてくれることが目的です。機器の取り扱いや目的を理解して使用しましょう。

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