レセプトチェックを効率化したいとき、レセプトチェックソフトとレセプト代行のどちらを使ったほうが良いのでしょうか。ここでは、レセプトチェックソフトの基礎知識を振り返りながら、レセプト代行サービスとの違いをまとめています。
接骨院のレセプトチェックを効率化したいと考えている方は、特徴を踏まえて適したサービスを選びましょう。
作成したレセプトが正しく記載されているか、誤入力などがないかを点検できるソフトです。
レセプトチェックはレセプト作成後の重要な仕事のひとつですが、チェックすべき項目が多く、目視だけで作業すると非常に時間がかかります。
ただ、レセコンにはレセプトチェック機能がついているレセコンもあり、それを活用すれば効率的にレセプトチェックができますし、機能がついていないものは専用ソフトを導入することでレセプトチェックができるようになります。
入力漏れや誤入力などのミスが大幅に減少し、今まで1件ずつ目視でチェックしていた作業もスピーディーに完結するため、業務を効率よく進められるようになります。
レセプトは作成からチェック作業まで、請求にかかる時間が膨大です。これを一手に引き受けてくれるアウトソーシングサービスが、レセプト代行です。
レセプトチェックの知識に長けた業者がスピーディーに対応してくれるため、事務スタッフの業務負荷を減らせます。他にも、入力漏れや算定漏れなどを防ぐ、返戻や減点が少なくなり、再請求に関する作業が減らせるといったメリットがあります。
レセプト代行には、大きく分けて3種類あります。1つが、レセプトデータを郵送やオンラインで送付してレセプトチェックをしてもらうタイプです。2つめは、代行業者が現地まで出向きレセプトを点検してくれる派遣型の代行サービス。3つめは、レセプトに関わる業務をリモートで対応してもらうリモート代行です。
レセプトチェックソフトの場合、ソフトを導入すれば必要な時にいつでも利用できますが、レセプト代行サービスの場合は、多くの契約に一定の期間が設けられています。
忙しいときだけ、スタッフが欠員したときだけ代行サービスを利用したいと考えても、単発で代行してくれる業者を探すのは難しいのが実情です。長く契約を結んでくれる接骨院やクリニックなどが優先となるため、一時的な利用はできない傾向にあります。
レセプトチェックを長期的に代行でサポートしてもらいたい場合はレセプト代行サービス、一時的に利用したい場合やスタッフが足りている間は自院でチェックできるといった場合には、レセプトチェックソフトを使うことをおすすめします。
レセプトの書き方や診療報酬の計算方法は、病名や診察内容によって異なります。そのためレセプトチェックソフトは、ある程度自分で設定をカスタマイズできるように作られています。レセプトチェックソフトの利用開始時には、チェックのもととなるデータの初期設定が必要です。
一方、レセプト代行では契約時に診療科目や治療内容を業者が把握しているので、そのままでも依頼できます。ただ、リモート代行でも現地への派遣代行でもチェックするのは人による目視確認。機械ではないため、すべての希望に添えられないケースもあります。
レセプトチェックソフトとレセプト代行、どちらにも長所や欠点があります。
レセプトのチェック業務を効率化したいと考えているなら、双方のメリット・デメリットどちらも把握して、自院に最適なサービスを選ぶようにしましょう。
スタッフの配置状況や接骨院の規模など、運営の状況に応じて必要なシステムやサービスは異なります。長期的な契約が必要か、導入後のサポート体制は充実しているかなど、コストとサービス内容をチェックした上で選んでみてください。