購入契約は多額の初期費用を準備する必要があるものの、長期的に考えるとリースに比べて支払総額を抑えやすいというメリットがあります。また、レセコンの取得価格によっては補助金や税額控除などの公的な優遇措置を受けられるのも、購入契約の利点です。
一方で、レセコンの購入費用を自己資金でまかなえない場合、金融機関から借入れる必要があります。そうなると借入れ枠を使うことになるので、ほかの融資を受ける際の審査に影響する可能性があります。また、減価償却費や損害保険料など複雑な会計処理が必要になるほか、新機種に買い替える際に廃棄コストや手間が発生することも留意しておかないといけません。
リース契約のメリットは、購入契約に比べて初期費用を少なく抑えられることです。まとまった資金を準備する必要がないので、銀行の借入れ枠や自己資金を別のことにまわすことが可能。多額の資金が必要となる治療院の開業において、初期費用を抑えられるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、リース料を全額経費に計上でき、減価償却や固定資産税の申告、保険料などの事務処理の負担を軽減できるのもリース契約ならではのメリットです。そのほか、リース料にメンテナンス費用が含まれているので、メンテナンスが必要になった際に別途費用が発生しないというメリットもあります。
一方で、レセコンの所有権はリース会社にあるため、リース期間の満了後も使用する場合は再リース料が必要になります。継続的に費用がかかることになるので、購入契約に比べて支払い総額の負担が大きくなりやすい点に注意が必要です。
レセコンは購入・リースともにメリット・デメリットがあるため、コストだけに注目せず、自院に合ったものを選ぶことが大切です。コストばかりに目を向けると、困ったことがあった際に必要なサポートを受けられない可能性があります。そのため、コストや代理店のサポート条件などをしっかりと確認し、自院に合ったものを選ぶことが導入後のトラブルを抑えるポイントです。